筆職人の日常

好きを仕事にした同志


睨んでしまう存在。
同志の存在は心強いです。
いつも同志は、凛九メンバーの事をお話しますが、今回は18歳に入学した京都伝統工芸大学校での同志です😆
寡黙に机に向かって物づくりをし、周りからの信頼がある。
そんなカッコいい職人になりたい!
と思っていた当時高校生の私は、でもなんの職人になりたいのか分からずにいました。
ネットで調べると「京都伝統工芸大学校」という所で伝統工芸を実技が多めに学べていい!と、入学しました。
はじめての一人暮らし、遠く離れた田舎での生活は緊張もありましたがとても楽しみでした!
この学校は物づくりが好きな子たちが集まる学校だったので気の合う仲間が多くて嬉しかったです。
それにこの学校には社会に出たけどやっぱり手仕事がしたい!と、いう方が多く全体の3分の2は歳上でした。
自分が一回り離れた人と同級生なのも変わった感覚で新鮮でした。

それに変わった人が多く(自分も含め)、
今まで人目を気にして生活(一応)してましたが、好きな事好きなようにしてたらいいんだ♬と気が楽になりました。
この歳になって思うと、今の私の歳で学校に入学するのは生半端な気持ちでは無かったんだなと感じます。
一回り、二回り上の人は真剣に学ぼうと気持ちが強くて、人生経験も豊富でした。

印象に残っているのは
とある話し合いで学生同士言い合いをし
(内容は忘れましたが)
きーー!と私は怒ってた時がありました。
言い合いの後、年上の友人が
「今のあの人の言う事は怒れるよね。
確かにみんなあれはムカついただろうね。
でもな、あの人の言ってた事は全部工芸(作品)を思って言ってたことだった。
社会に出ると理不尽な事なんて沢山あってしょーもない事で怒られる。
損得じゃない作品に対しての言い合いが出来るだけで幸せな事。」
って言葉を今もよく思い出します。
言い合いしてもみんな物づくりが好きなのは同じだと。
あの学校を卒業しても物づくりの仕事をしている人は正直多くはないです。
でもその時言い合いをした同級生は物づくりの仕事をしています。
しかも同じ個人事業主。
今会っても結局少し話をすれば私はその人を睨んでそうですが🤣
落ち込んだ時思い出して励みをもらえる人です。

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