モノづくりには季節によって作業が変わってきたりします。
冬の筆づくりは?
私は筆職人といいつつも、筆の毛の部分「穂首」を作る職人です。
軸は出来ている物を購入したり、穂首の状態で問屋さんに買って貰ったり(これが大半)
穂首の職人はあまり季節関係なく作業しています。
強いて言うなら
筆づくりの過程では灰を扱うことがあります。
毛に含まれる油分を灰で取り除きます。
(昔は灰を洗剤として服やお皿を洗っていた名残です)
そうする事で墨含みの良い筆になります♬
はい!そうです、灰です!
はい…笑
灰なので周りに細かい粉が舞い散ります。
なので上の写真に写っている換気扇が机の目の前にあります。
普通、換気扇は部屋の高い位置にあるので違和感があるかもしれません。
(筆職人は何の違和感もありません😆)
あと、この写真のように筆のお尻をハンダゴテで焼きながら糸で締める工程もあります。
このお陰で毛が抜けにくい筆になります。
焼くので割と煙が出ます。
なのでその煙を出すためにその時も換気扇を回します
(以前回すの忘れて作業してたら火災報知器鳴って驚いた😂)
なので換気扇を回すので部屋の空気が出ます。
なので寒いです‼️
と、言ってもその程度。
他の工芸と比べれば可愛いものです。
冬の柔らかいお日様の暖かさ、日差しはとってもホッコリ美しい✨✨
工芸には「寒ざらし」という工程がある作業が多いです。
材料を寒さにさらすとシマリがいいのか、する工芸はよくあります。
(自分の事じゃないと詳しく無い😇)
筆の軸になる竹も寒ざらしをします。
河川敷にたーーくさん敷いて80日ほど寒さにさらします。
そうする事で竹が割れることを防ぐのです。
竹も大切な材料です。
今は日本はほとんど岡山だったような。
河川敷に軸がいっぱい並んでいるようを実際に見てみたいなーー♬
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